いきなりですがファンディスクなるものをご存じでしょうか?
一応定義としては「アニメやゲーム作品のファンのためのおまけ作品」といったものが多く、美少女ゲームや乙女ゲームなどでよく見ます
なぜこの様な話題を出したかというと、先日「龍が如く7外伝 名を消した男」が発売されました
出典 https://www.playstation.com/ja-jp/games/like-a-dragon-gaiden/
この作品見事なまでの ファンディスク です
まさか「極道がテーマのコワモテ男子が主人公」そんな作品のファンディスクが出るなんて…令和侮りがたし
発売から少し時間が経ちましたが(2024年3月)ようやくクリアしたのでネタバレ無しであっさりレビューしていきます
お品書き
ネタバレ無しとはいえ…
今作「外伝」といった位置づけのためか
本シリーズである「龍が如く6」「龍が如く7」のネタバレがガッツリ登場します
そういった性質のため以下の方にはおすすめできないかもしれません
- 龍が如くシリーズ初プレイ
- 桐生一馬を知っているけど春日一番って誰?
- 龍が如く7をこれからプレイする予定
要は、本作のストーリーはプレイ済み人に向けたかなり尖ったお話になっています
つまりこれから度々「龍が如く6」「龍が如く7」のネタバレが登場しますので人によっては閲覧注意です!
出典 https://youtu.be/QAY85VcwNJM
あっさりストーリー(6と7のネタバレ含みます)
2年前なんやかんやあり今までの人生を捨てて「浄龍」のコードネームを与えられ大道寺一派と呼ばれる組織に属している伝説の極道こと桐生一馬
一切の自由を奪われ末端のエージェントとして存在を許されている状態の彼の前にある男が現れる
それは桐生にとって因縁のある関西最大の暴力組織近江連合に所属する渡瀬組からの使者
浄龍として生きると決めた桐生に対してその男「鶴野 祐樹」は桐生一馬として自分たちに協力してほしいと頼み込んでくる
しかし、自身の存在を認めるわけにはいかない桐生との交渉は決裂してしまい鶴野は強硬手段を用いて桐生を追い詰める
浄龍として生きるであれば家族以外を捨てなければならない
桐生 一馬として復活するのであれば家族を失う
葛藤の中歩みを進める桐生はやがて絶望的な逆境の中から這い上がってきた男で会う
ストーリーの感想 ~歴代に比べれば短めだがラストバトルは胸熱!
出典 https://store.steampowered.com/app/2375550/_/?l=japanese
話の主題としては 6にて消息を絶った桐生が何故7であのような形で再登場したのか?
つまり先に述べたようにガッツリとネタバレ用語が飛び交います
6の結末から7の黒幕やら渡瀬の壮大な作戦やらなにやら全部(正直DLCでよかったのでは?と思ったり…)
初見に厳しい今作、逆に言えばシリーズのファンであればあるほど刺さるものがあります!
- 桐生の家族に対する思い
- 龍が如く史上最大の仕掛けに対する周囲の反応
- 久しぶりに骨のある悪役たち
そして何より桐生とかつての戦友達の再開
7の中ではあっさりと終った再開シーンですが、今作はしっかりと描かれており各キャラの一挙手一投足に涙が出そうになりました
やっぱり真島の兄さんは最高だぁ
首輪をはめられ飼い殺しにされている龍が再び天を駆ける様を是非ご覧あれ
戦闘システムの紹介と感想
前作7は思い切ったシステムでしたが、外伝はというとぶっ飛んでます
7は主人公交代に伴うシステム変更もあり少し寂しいものがありましたが今作の主人公は先代主人公の桐生一馬
システムも以前のようなステゴロアクション…とはいきませんでした!
今作の桐生は「浄龍」「桐生 一馬」その二つの顔を体現するように異なるバトルスタイルを披露します
エージェントスタイル
出典 https://ryu-ga-gotoku.com/gaiden/battle/#battlestyle
予告編に登場し多くの人の度肝を抜いたのがエージェントスタイルと呼ばれるスタイルです
「浄龍」としての日々により彼の代名詞であった、ただ強く荒々しくも華々しいケンカ術は封印され、1対多数を得意とする迅速で効率的な戦闘術へと変化しています。ですがこのスタイルの真骨頂はそこではなく
この男パッと見わかりませんがトンデモ装備で身を固めておりそれらの兵器を駆使し圧倒的な火力で大暴れできるのです
ある時はどこかのクモ男よろしくワイヤーで敵を拘束し、軍事大国もびっくりの大量のドローンを召喚して、ジェットで高機動戦を仕掛ける
かつて福岡にて100対1を制した桐生にこんなものを渡すとは大道寺はちょっと考えたほうがいいと思う
応龍スタイル
出典 https://ryu-ga-gotoku.com/gaiden/battle/#battlestyle
ファンにとっては馴染み深い 桐生 一馬 としての経験を生かした戦闘術を用いるスタイル
ガジェットは使用せずあくまでタイマンに特化した戦法で最も彼らしいケンカ殺法
多勢を相手取るには少々不向きですが驚くべきはその 攻撃力
攻撃中にはスーパーアーマーが付与されお手軽反撃も手に入れ殴られようが殴るという分かりやすい戦法が強力
伝説のカウンター 虎落とし を筆頭としたスキルはほぼ攻撃力上昇関係のもので正直過剰では?と思われるほどの盛りっぷりです
もし手ごたえを感じてプレイしたい方はレベリングは程々にしておきましょう。イベント戦も一瞬で終わります
戦闘システムの感想 ~正直微妙!桐生一馬である必要は?
前述のエージェントスタイルはド派手でガジェットの楽しさもあるのですが、正直ある程度レベルが上がれば 蜘蛛 以外使わなくなりましたし
応龍スタイルは爽快感があるもり非常に楽しかったですがボス戦にてヒートアクションの応龍の極みが暴発しまくる事態になりヌルゲーと化したこともしばしば
なんといっても最大の不満点はヒートアクションの種類の数…少なすぎませんかね?
特に集団を相手にお手軽に発動できるヒートアクションが無く爽快感を欠く要因になっているのでは?
サブストーリーの紹介と感想
出典 https://ryu-ga-gotoku.com/gaiden/adventure/#substory
今回の桐生は浄龍として活動しているので設定上は街をウロウロできる立場ではないので街角にて発生するサブストーリーとは縁遠いはずなのですが
しっかりあります。とはいえ今作は名称を変えて 赤目ネットワーク と名称の依頼形式の物となっています
出てくる人物もどこかで見たこと人物が多く過去作や関連作品をプレイしたことあれば思わずニヤリとしてしまうストーリーもしばしば
出典 https://ryu-ga-gotoku.com/gaiden/adventure/#substory
感想 ~相も変わらずの高クオリティ!しかし数が…
龍が如くシリーズ定番のシリアスなストーリーとコミカルなサブストーリー
今作も例に漏れず ホラー 感動 ギャグ など様々なジャンルのストーリーが展開されます
しかし、短いうえに特に実績解除が無いのが寂しい!
7の総数が 52話 に対し今作は 24話 と少し物足りない…
そのうえ半数近くが戦闘連続イベントなので体感としてはさらに少なく感じます
とはいえ、しっかり作りこまれたイベントもありシリーズファンにはニッコリもの
むしろがっつりシリーズファンを意識している節がありほぼすべての話に過去作のワードが出てきます
数が少ないからこそ、あえてのファン向けの作風に振り切った今回のサブストーリーの見事!
総評 ~シリーズファンなら絶対やるべき!初見さんなら見送り
最初に述べたように今作はファンディスク的な作品です
色々システム的には問題点はありますが 桐生一馬 再起の物語としては完璧
元々の値段も控えめでよくセール対象になっていますので是非ご検討ください
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